台風と地震と関東大震災。
- 2001/01/01
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直前現象は台風の通過であった。
気圧の急激な変動や強風が海水を動かし今ひずみの限界に達している地殻 マントルを刺激して地震発生を促すのではないかと考えていた。
事実大地震の数時間前に台風や強い低気圧が通過した例がかなりあったのである。 その典型は1923年9月1日に起きた関東大地震であった。
ところが日本は世界に通用しない地震防災学を地震学研究者は放棄すべきであるという考え他分野の研究者からおこり、 しだいにその考えに流されていったようである。
初代の地震学教授大森房吉博士は気圧変動が大地震をトリガーするという主張をしていた。 彼は地震の主因は岩盤の圧力だがその発生期日を決定するのは気圧変動などの副因である という趣旨の学説を唱えた。


地震学をつくった男・大森房吉 かつて国民の多くから敬愛された大森房吉博士は、世界の人びとから「地震学の父」と称揚され、1916年には日本人初のノーベル賞候補にノミネートされた。その大森博士が今なぜ忘れ去られようとしているのか。その疑問を解くために著者は本格的に調査を開始する。するとすぐにその原因が、関東大震災にあることがわかった。「地震の生き神さん」と国民から褒めそやされた大森博士は、日本史上最悪の大惨事をもたらした関東大地震が起きた際、「大震災を予知できなかった無能な地震学者」と罵られ、その責任と非難を一身に背負ったまま、地震発生の2カ月後に急逝したのだった。
1923年9月1日 : 関東大震災と天気

1923年9月1日、11時58分に関東大震災が発生しました。
この日に吹いていた強い風が、火災の延焼を引き起こし、被害を大きくしました。
この日、台風が日本海沿岸を進みました。台風の中心気圧は朝6時の時点で748mmHg(997hPa)ですので勢力はそれほど強くありませんが、関東地方に強い風をもたらしました。
地震の発生直後の12時には東京で南南西12.3メートルと、台風に吹き込む南よりの風が強く吹いていました。
台風が東に進むに連れて風向きは西風、北風と変わって、夜には最大風速22メートルまで強まりました。このように風が強くその風向きが大きく変化したことで、延焼の方向が次々に変わって焼失域を広範囲にしました。

台風は大地震の震源となる地点を迂回して進む?
日本時間で2014/10/06 23:04:05(10/06 14:04UTC)、北マリアナ諸島の東方沖150Kmほどのところで、M5.9の地震が起きた。
北マリアナ諸島は、サイパン島などを含んでいる。
この震源を眺めていて、あることに気がついた。
先日日本に大きな被害をもたらした台風18号の進路に近いではないか、ということ。
ちょうど最近、台風の進路は地震に影響を受ける、または与えるという可能性を検討しているところだ。
そこで、「デジタル台風」というサイトで、台風の正確な進路の履歴を調べてみた。
すると、面白いことに気がついた。
9/30頃に、台風18号が、まるで6日後に起きるM5.9の地震の震源を「迂回」するかのように進路を変更していたのだ。
そして、「迂回」が終わった後は、ほぼ元のルートに戻っている。
まるで台風が「意志」をもって、「地震が起きそうで怖いから、ここは避けて通ろう」としているようではないか。
近年多発する関東への台風、今までこんな現象は目にした事があっただろうか?
そう、それこそ地殻変動が齎した台風なのである。
備えあれば憂いなし、備えましょう。
家の外の備え
大雨が降る前、風が強くなる前に行いましょう。
・窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。
・側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
・風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
家の中の備え
・非常用品の確認
懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池)、救急薬品、衣類、非常用食品、携帯ボンベ式コンロ、貴重品など
・室内からの安全対策
飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、万一の飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
・水の確保
断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する。
避難場所の確認など
・学校や公民館など、避難場所として指定されている場所への避難経路を確認しておく。
・普段から家族で避難場所や連絡方法などを話し合っておく。
・避難するときは、持ち物を最小限にして、両手が使えるようにしておく。
非常持ち出し品を用意しましょう。
以下は非常持ち出し品の一例です。

・リュックサック
・飲料水、乾パンやクラッカーなど、レトルト食品、缶詰、粉ミルク、哺乳ビンなど
・救急医薬品、常備薬、マスク、紙おむつ、生理用品
・現金(小銭も)、預金通帳など、印鑑、健康保険証など、身分証明書
・下着、タオル、寝袋、雨具、軍手、靴
・ナイフ、缶切、鍋や水筒、懐中電灯、ラジオ、電池、ロープ、マッチやライター、使い捨てのカイロ、ティッシュなど、筆記用具、ごみ袋
・防災頭巾やヘルメット、予備の眼鏡など、地図
リュック
【必須】反射材付き、防水機能、ショルダーベルトのクッション性
保存水
500mlを1人2~3本
非常食
1人2~3食分+おやつ
手回し充電ラジオライト
【必須】AM/FMラジオ、手回し充電機能、懐中電灯機能、スマホ・携帯電話充電機能、サイレン機能
ランタン
自宅避難の際の停電時にも使えます。
アルミブランケット
エアーマット
寝袋
簡易トイレ
目かくしポンチョ
1人1つ(最低でも家族に1つ)
頭からかぶる主に着替え目かくし用のポンチョ
ウォーターバッグ
1人2~3L(1日分)をカバーできる容量
ウェットティッシュ
大きめの体ふきシート(家族で1つ)が便利
歯磨きシート
水なしシャンプー
レインコート
タオル
マスク
ヘルメット
持ち出しリュックに入れておく場合は、折りたたみ式が省スペース。
救急セット・薬
発熱剤
軍手
洋服・下着
替えの下着や靴下
アイマスク・耳栓
スリッパ
ラップ・紙皿・紙コップ
洗い物が出ないよう、お皿やコップにかぶせて使用。
トイレットペーパー
現金(小銭)
1,000円札や小銭を数日分防災リュックに入れておく。
洪水ハザードマップ
ハザードマップここ
